まず画を作るとき考えなくてはいけない重要なポイントは「光」です。
光源の種類(太陽、曇り空、電球、蛍光灯、など)、光の量、そして光源の位置です。
光の量、光源の種類については前章でお話したとおりです(絞り、シャッタースピード、露出補正、ホワイトバランス参照)
ここでは光源の位置についてお話したいと思います。
光源の位置は大きく分けて3種類あります。
図を見ながら説明します。
被写体の正面から光を当てる方法です。
一番自然な感じで撮影できる光の当て方なのでスナップ写真を撮る際には最適です。
しかし陰影がでずらくのっぺりとした印象になりがちです。
屋外だと日中撮影はだいたい順光になります。
被写体の後ろから光を当てる方法です。
逆光と聞くと失敗写真、と考える方も多いかと思いますが、逆光で撮影することにより
コントラストがはっきりとしシルエットが浮き立つような画を作ることができます。
屋外だと朝日が昇るころ、夕日が沈むころ(朝焼け、夕焼けの時間帯)に期待できます。
被写体の横(もしくは斜め前、斜め後ろ)から光をあてることです。
光と影がはっきりとし、立体的な画を作ることができます。
こちらも屋外だと逆光と同じ位の時間帯に期待できます。
あんまりこういったちゃんとした光源があるところで人物を撮影する機会はないかもしれませんが
一応知識として光源の位置とその効果についてご説明します。
主な光源の種類はこの4種類
キャッチライト、聞きなれない言葉かも知れませんが、ライトの光、もしくはその反射を瞳の中に写しこむこと、
その光源と、目の中に写りこんだ光のことをキャッチライトといいます。
メインの被写体の色と補色関係にある色、もしくは補色に近い色を画にいれることで、
メインの被写体をより際立たせる効果を色彩効果といいます。
色相で説明した色相環の対角にある色同士が補色関係の色です。
おそらく、あんまり意識はしていないと思いますが何かを撮影するとき自然と
ほかの色を入れようとしている人が多いのではないかと思います。
実際の写真の例です。
効果的な演出だけでなく、気をつけるべきポイントについても説明します。
とはいえ画の構成に正解も間違いもないので個人の感性によるところが大きいと思いますが。。(^^;)
ここで紹介する気をつけるべきポイントは2点、「空き」と「重なり」です。
空きとは、画面の中に意味のない空間ができてしまうことです。
重なり
重なりとは被写体と背景などのほかのアイテムが意図しない重なり方をしてしまっていることです。
重なりには主に人物を撮影するときに気をつけるべきいくつかのパターンがあるのでご紹介します。
名前からして恐ろしいですがまさに名前の通り。
背景に写っている水平のなにか、もしくは影として写っている水平の何かが、
被写体の人物の首元を横切るショットのことです。
これも怖いですが名前の通り。
背景に写っている水平のなにかが被写体をさしているようなショットのことです。
友達同士で写真とってピースした指がちょうど相手の鼻の辺りに重なってる・・・みたいな。
大人数で写真撮ると結構ありがちな重なりですね。
あんまり撮影するときに気づけないものですがもし気づいたら教えてあげましょう。
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