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デジカメ マクロレンズ VS 接写リング どのように使い分けるのが良いか! 利用方法を説明 スマホで代用可能??

接写リング(エクステンションチューブ)を使用すると、レンズがセンサーから遠ざかるため、光量(F値)が低下 します。この低下量は、使用する接写リングの長さとレンズの焦点距離によって変わります。


光量低下の計算式

接写リングを使用した場合の新しいF値(実効F値)は、以下の式で求められます:Fnew=Foriginal×(1+接写リングの長さ (mm)レンズの焦点距離 (mm))F_{\text{new}} = F_{\text{original}} \times \left( 1 + \frac{\text{接写リングの長さ (mm)}}{\text{レンズの焦点距離 (mm)}} \right)Fnew​=Foriginal​×(1+レンズの焦点距離 (mm)接写リングの長さ (mm)​)


具体的な計算

仮に 接写リングの12mm をカメラに装着するとして、実際にどれほどの光量がおちるのか、それをどのようにうまく現場で対応していけばよいのか?

  • レンズのスペック: 50mm F2.5
  • 接写リングの長さ: 12mm

接写リングの装着にて、どの程度の光量が落ちるかは、計算で算出できるようです。 難しい計算はおいておいて、結果として接写リングをカメラに装着した場合、どのような状態になるか?

Fnew=2.5×(1+1250)F_{\text{new}} = 2.5 \times \left( 1 + \frac{12}{50} \right)Fnew​=2.5×(1+5012​)Fnew=2.5×(1+0.24)=2.5×1.24=3.1F_{\text{new}} = 2.5 \times (1 + 0.24) = 2.5 \times 1.24 = 3.1Fnew​=2.5×(1+0.24)=2.5×1.24=3.1

計算によると、12mmの接写リングを装着するとF値は 約F3.1 になり、光量が約1/1.5(約0.4EV分)低下します。要するに、F3.1のレンズを使って、写真撮影をすると考えればOKで。 これはある程度 ライトやストロボでカバーできて、ごく普通に撮影ができるということになります。 24mm を使うとどうなるかは別途計算してみましょう。


光量低下の目安

接写リング長実効F値 (F2.5のレンズ)光量低下 (EV)
5mmF2.7約0.2EV
10mmF3.0約0.4EV
12mmF3.1約0.4EV
20mmF3.5約0.8EV
25mmF4.0約1.0EV

結論

12mmの接写リングを使うと 光量は約0.4EV分減少(F3.1相当) します。
これは、1/1.5程度の光量減少 に相当しますが、通常の環境であればそこまで大きな影響はありません。ただし、光量の少ない環境ではシャッタースピードやISO感度の調整が必要になる可能性があります。

補足

  • 接写リングが長くなるほど、光量はさらに落ちる。
  • ストロボやライトを使うとマクロ撮影の光量不足を補える。
  • 逆に、背景のボケが強調され、被写界深度が非常に浅くなるのでピント合わせが難しくなる。

光量不足と背景のボケは因果関係はないように思いますが、ライトを使うと絞りを絞り込めるようになるので、ボケ具合も変わる? とみたほうが良いのか検討してみる。

実際のところ、光量不足と背景のボケ自体には直接の因果関係はありません。ただし、マクロ撮影においては、光量が不足すると撮影設定の変更が求められ、その影響でボケ具合が変わることがあります。


ボケ具合と光量の関係

背景のボケ(被写界深度) は、主に以下の要素で決まります:

  1. F値(絞り) → F値が小さいほどボケが大きくなる
    絞りが開放に近い状態がF値が小さい
  2. 撮影距離(被写体とカメラの距離) → 近いほどボケが大きくなる
  3. レンズの焦点距離 → 長いほどボケが大きくなる

一方で、接写リングを装着すると…

  • 撮影倍率が上がる → より近くにピントが合うため、ボケが強調される
  • F値が上昇(光量が減少) → 露出確保のためにISOを上げたり、シャッター速度を落としたりする必要が出てくる
  • 光量不足で絞りを開けざるを得なくなる → 被写界深度がさらに浅くなる

ライトを使うとボケ具合が変わる?

光量不足を補うためにライト(フラッシュ、LED、リングライトなど)を使うと…絞りを絞れる(F値を大きくできる) → 被写界深度が深くなり、ボケが少し抑えられる
ISO感度を下げられる → 画質が向上し、ノイズが減る
シャッター速度を適正化できる → ブレを防げる

つまり、光量が十分あればF値を上げて(F4やF5.6)、背景のボケをコントロールできるようになります。逆に、光量が足りないと「F値を開ける(F2.5など)」しか選択肢がなくなり、ボケが強調される可能性が高くなります。


結論

  • 光量が足りないと、絞りを開ける必要があり、ボケが強調されやすい
  • ライトを使うとF値を上げられるため、ボケを抑えることができる
  • 接写リング自体はボケを増やす方向に働くが、光量不足がその影響を加速することがある

したがって、ライトを使うことでボケ具合を「意図的に調整しやすくなる」と考えるのが正しいですね!

明るい採光の下で、マクロレンズと接写リングを使ったときに、どちらが被写体がきれいに写せるか

マクロレンズ vs. 接写リング:どちらがきれいに撮れるか?

明るい環境(光量が十分ある条件) では、接写リングとマクロレンズのどちらを使うかによって、写りの違いが出てきます。結論から言うと、基本的には専用のマクロレンズの方が「きれいに」撮れる ことが多いですが、用途次第で接写リングも有効です。


1. マクロレンズの特徴(きれいに写せる理由)

設計上、接写に最適化されている

  • 高倍率撮影でも解像感が落ちにくい
  • 収差(色ズレや歪み)が少ない
  • 開放F値でもシャープな描写が可能

ピント面の解像度が高い

  • マクロレンズは接写時でも解像度を最大化するように設計されているため、細かいディテールを美しく描写できる

光学的なロスが少ない

  • 接写リングを使うとレンズとセンサーの距離が離れるため、光量が落ちたり、画質がわずかに低下するが、マクロレンズはこの問題がない

被写界深度のコントロールがしやすい

  • 高倍率でのピント合わせがしやすく、ボケの美しさも意図的にコントロールしやすい

? デメリット

  • 専用レンズなので価格が高い
  • 焦点距離が固定(ズームできない)

2. 接写リングの特徴

手持ちのレンズでマクロ撮影ができる

  • マクロレンズを持っていなくても、普通のレンズに接写リングをつけるだけでマクロ撮影が可能

比較的安価

  • 接写リングは数千円~1万円程度で購入可能
  • いくつかのリングを組み合わせることで倍率調整ができる

? デメリット

  • 光量が落ちる → たとえ明るい環境でも、レンズとセンサーの距離が離れることでF値が上がり、光が減少するため、シャッター速度やISO感度を調整する必要がある
  • 画質の劣化設計上、通常レンズは接写に最適化されていないため、画質が少し甘くなる(特に周辺部)
  • ピントがシビア → 被写界深度が極端に浅くなり、マニュアルフォーカスが必要になることが多い

3. どちらが「きれいに」写せるのか?

比較項目マクロレンズ接写リング
解像度✅ 高い(専用設計)? やや低下(特に周辺部)
光量の確保✅ 問題なし? 低下(F値が大きくなる)
ボケのコントロール✅ 自然で美しい? かなり強くなりがち(被写界深度が極端に浅くなる)
ピントの合わせやすさ✅ 比較的容易? シビア(フォーカスが難しい)
コスト? 高い(専用レンズ)✅ 安価(既存レンズを活用できる)

結論

  • 高画質・高解像度で「きれいに」撮るならマクロレンズの方が有利
    → ピント面の解像度が高く、周辺部の画質も安定している
  • 接写リングは手軽にマクロ撮影を楽しみたいときに有効
    → ただし、F値が上がることで光量が落ちる点や、フォーカスが難しくなる点に注意

? 「最高の画質」を求めるならマクロレンズを選び、コストを抑えつつ遊び感覚でマクロ撮影を楽しむなら接写リングもアリ!

目次

スマホはマクロレンズの代わりになるのか?

Iphone14 Pro のカメラであれば、5cm 当たりの距離でもピントがあうので、ちょっとした商品をマクロレンズなしで撮影しても十分役目を果たしてくれるように思うのだが、本当のところは

Phone 14 Pro のカメラはマクロレンズなしで十分使えるのか?

結論から言うと、iPhone 14 Pro のマクロ撮影機能は、ちょっとした商品の撮影には十分役目を果たせる ものの、専用のマクロレンズや接写リングを使ったカメラと比べると、細部の解像感やボケのコントロールに限界がある場合もあります。


iPhone 14 Pro のマクロ撮影の特徴

超広角カメラのオートマクロ機能

  • iPhone 14 Pro には、超広角カメラ(0.5x、12MP、f/2.2、焦点距離13mm)が搭載されており、最短 2cm までピントが合う
  • 被写体との距離が5cmでも、しっかりとピントを合わせられる

スマホカメラとしては非常に高性能

  • ディテールの再現力が高く、小さな文字や質感もしっかり捉えられる
  • iPhoneのAI補正(Deep FusionやSmart HDR 4)により、ディテールや色彩が補正される

追加機材なしでマクロ撮影が可能

  • 一眼カメラ+マクロレンズを使うよりも手軽で、編集アプリを使えば補正もしやすい
  • ライトがなくても、ナイトモードと組み合わせれば暗所でも撮影可能

iPhone 14 Pro のマクロ撮影の弱点

? ボケの質が専用マクロレンズより劣る

  • iPhoneのマクロ撮影では、超広角レンズを使うため、背景のボケが少し不自然になることがある
  • 本格的なマクロレンズ(例:90mm f/2.8など)で撮影した際の「美しいボケ」とは異なり、スマホのボケはソフトウェア処理による疑似的なもの になることが多い

? 超広角カメラを使うため歪みが発生する

  • 超広角レンズを使うため、周辺部が歪むことがある
  • 物撮りで歪みが気になる場合は、望遠カメラやメインカメラ(1x)に切り替えると歪みが軽減されるが、接写性能が下がる

? 照明や影の影響を受けやすい

  • iPhone 14 Pro のマクロ撮影は、ソフトウェア処理が強いため、環境光によって仕上がりが変わりやすい
  • LEDライトやリングライトを使うと改善されるが、一眼カメラ+専用マクロレンズほどの精密な光の制御は難しい

iPhone 14 Pro は「ちょっとした商品撮影」なら十分?

私はメルカリやらヤクオフでものを売ることがあり、写真撮影がとっても面倒なので、デジタル一眼レフよりスマホで代用できないかを考えています。 というよりデジカメを差し置いてスマホで撮影してます。デジカメ標準だとどうしても30-40cm の距離より詰め切らず、時としてほしい構図の写真が取れないことがあるのです。

私が今持っているスマホがアイホン14プロ なので見出しは14Proとしてますが、普通のアイホン 12-16 当たりはみんな広角レンズなので、同じように使えます。

そこで「ちょっとした商品撮影するならスマホで十分か?」を確認

✅ YES!
簡単な物撮りやWeb用の写真なら十分対応できる

  • 小さなガジェット、アクセサリー、食品、書類などの撮影なら問題なし
  • iPhoneの「マクロモード+適切な光源+編集アプリ」を使えば、一般的な商品撮影には耐えられる

? NO!(専用マクロレンズのほうが良い場合)
細かいディテールを正確に写したい場合は、一眼カメラ+マクロレンズが有利

  • ジュエリー、時計、電子部品、昆虫、微細な質感を捉えたい場合 は、専用のマクロレンズを使ったほうがシャープな写真が撮れる
  • 大判印刷やプロのカタログ用写真 には、解像感やボケの美しさが求められるため、スマホでは限界がある

結論

iPhone 14 Pro のマクロモードは、手軽な商品撮影には十分対応できる。
特に 「ブログ用」「SNS用」「小さな物を手軽に撮る」 目的なら、一眼カメラを使うよりも速くて便利。ただし、本格的なマクロ撮影(細かいディテールの再現やボケの質を重視する撮影)では、一眼カメラ+専用マクロレンズの方が上位互換 となる。

? 「手軽さ」 vs 「最高画質」のどちらを重視するかで使い分けるのがベスト!

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この記事を書いた人

はじめまして!「カメラボ」を運営しているコザックです。普段はWeb制作会社 アピステクノロジー株式会社 を経営していますが、一ブロガーとして、写真やカメラに関する情報を発信し、多くの方と交流しながらサイトを育てていきたいと考えています。

「カメラボ」では、 スマホで写真や動画を楽しむ ことをテーマに、スマホカメラの活用術や、おすすめのアクセサリー、撮影の基本をわかりやすく紹介しています。デジタルカメラも魅力的ですが、「スマホで撮るだけで十分!」と感じる場面が増えている今、手軽に美しい写真を撮るためのコツや、AI補正・設定の活用方法などをお届けします。

初心者の方でも すぐに実践できる撮影テクニック を発信していきますので、一緒にスマホカメラの魅力を探求していきましょう!

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